加藤 章さん
日本モンキーセンターに1981年獣医師として入所。2003年より2014年まで同センター動物園長。公社)日本動物園水族館協会会友。現在は岐阜県博物館で解説員として勤務。趣味は写真撮影。
G8の参加国で野生のサルが住んでいるのは日本だけです。ニホンザルです。サルは広大な山林を必要とする動物です。先進国にも関わらず、日本は宇宙から見ても美しい緑の国です。サルボボや猿廻しは古来から信仰の対象として親しまれてきました。子供のころから、さるかに合戦や桃太郎を必ずと言ってよいほど耳にし、日本人にとってサルはとても親しみのある動物です。しかし、類人猿も真猿も原猿も日本人にとっては全部ひっくるめて「サル」!実はよく知らないのかも知れません。幸いにして日本の動物園には実に多くの種類のサルが展示されています。「さるコン」というイベントを通してサルの何かを再発見してみませんか。
<Twitterでの「さるコン」参加に関するご注意>
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マダガスカルに生息するバンブーレムールは青酸を大量に含有するタケノコを主食にしています。食べ物を巡るライバルはありません。ちなみにニホンザルも猛毒の馬酔木(アセビ)を食べてもへっちゃらです。サルの多くは植物アルカロイドに耐性があり、葉食動物の代表でもあるのです。
マーモセットとかタマリンという中南米に生息する1キログラムにも満たないサルは、たいてい双子を産みます。授乳以外はほとんどオスが背負って育てます。親離れするころにはお父さんの6~7割ほどの体重になります。お父さんも大変ですね。
サルの中には年をとると、全身真っ白になるサルがいます。スラウエッシ島だけに生息するムーアモンキーです。長老になると全身の毛が白くなります。オスのゴリラが立派な大人になると背中が銀白色に輝きシルバーバックと呼ばれます。群れや家族の名実ともにリーダーとなった証でしょう。野生下で目立つことは責任を担うことでもあります。
リーフイーターというサルの仲間は生まれてしばらくの間、黄金色や純白など目立つ体色をしています。敵に見つかりやすいかも知れませんが、仲間にいつも見守られるよう目立つ色をしていると考えられています。数か月もして素早く動けるようになると、すっかり地味な色に変わります。